「ヱビスビール、あります」から読み解く日本語の奥深さ

学び・成長

「ヱビスビール、あります」という張り紙を飲み屋さんでよく見かけませんか?。この文章、一見単純な文章のように思えますが、かなり奥深い文章でもあるのです。

一番簡単な考え方として、「ヱビスビールあります」という意味で捉えることができます。

しかし、飲み屋さんではヱビスビール以外にも「プレミアムモルツ」とか「スーパードライ」とか別の種類のビールがいくつかメニューに並んでいて、「ヱビスビールあります」という意味でも使うことができます。

また、高級なお店で高級なお酒が並んでいる中で、ビールとしては「ヱビスビールだけあります」という意味で捉えることもできます。他のビールはないけど取り立てて、「ヱビスビールあります」という使い方でも使えます。

このように「ヱビスビール、あります」という文章は置かれている状況に応じて、捉え方が変わってきます。人は状況に応じて、助辞を補いつつ、意味を理解しているのです。

このような表現に「日本語の奥深さ」が潜んでいます。従来、中学校で学ぶ文法とは違って、言語学のフレームワークでこのような表現はまだまだ紐解かれていません。単にフレームワークだけでは解き明かすことができず、表現が使われる背景を含めて整理していかないといけないのです。

私は大学時代に日本語を学び、先に取り上げた「ヱビスビール、あります」など解き明かされていないことが多くあることを知りました。改めて、日本語は奥深い言語であると感じています。

日本語は常に変化しています。変化している日本語の表現を捉え、そのメカニズムを解き明かしていくのが日本語を学ぶことでもあるのです。